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人権TODAY「まとめて!土曜日」放送3

講座の受講生の中で、日本に来てから2年、日本語を学び始めて半年ほどという、イブラヒム・マイヤンさんに授業の感想など伺ってみました。 

「漢字はとても難しいです。でも面白いです。前は学校の先生とか全然話しません。いま少し先生と話します。アフガニスタンでは女性は全然勉強する機会がないです。学校(に通うの)がダメなのです。私の子どもは5人女の人です。だから今、日本いいと思います。」(イブラヒム・マイヤンさん)

 

マイヤンさんは、週1回の講義を半年ほど受けただけで、驚くべき上達ぶりです。こちらの日本語講座は、習熟度に合わせて3つのレベルに分けて学習を進めているのですが、マイヤンさんは上級クラスの受講生です。人気の秘密は“安心感”。

 

昨年6月の時点で日本に長期滞在しているアフガニスタン人は5,618人。その内千葉県には、2,327人が住んでいます。

特に四街道市や佐倉市が多いそうですが、こちらの講座には現在、主にそうした地域から90名ほどの女性が登録しています。当初は10人も集まれば…と思っていたそうですが、「無料」とはいえ、これだけアフガン女性が集まる背景には、“安心感”と“学校という場所”にあるといいます。

 

「この学校が、女性だけの専用としてアフガン女性だけ。先生の皆さんも女性の先生で、お母さんたちは自分の子ども、1人じゃなくて2人3人を夫に預けずに学校に連れて来て、学校側がそういうボランティアの先生に子どもの面倒見て、安心感があって、ホント家族からそういう許可貰って」(「イーグル・アフガン復興協会」理事長・江藤セデカさん)

 

アフガニスタンでも女子学校の先生はみな女性なのですが、こちらでボランティアで教えているのも女性で、日本語専門の先生。子どもの面倒を見るボランティアには男性も参加されていますが、そうした方々は、保育園とか幼稚園の先生です。

そうした“安心”に加えて、もう一つ。この講座が開かれている場所というのが、アフガン女性を大きく惹きつけているのだそうです。

「ここがやっぱり学校ということ。ゲートがあって学校の中に入る。その夢が一番大きいですよね」(「イーグル・アフガン復興協会」理事長・江藤セデカさん)